リッチー・ブラックモアのギター・リフが、イアン・ギランの高音シャウトが炸裂!このアルバムで奴らはロック界のマウント・ラシュモアになったのだ!元祖ハード・ロック・バンドが、アート志向の第1期を抜け出して、ヘヴィな真骨頂を発揮する1970年作。「スピード・キング」他、全7曲収録。 (C)RS

第II期ディープ・パープルの幕開けを示すようなハード・ロックのバイブル。テンション溢れるリッチー・ブラックモアのギター、イアン・ギランのヴォーカルが火花を散らす!1970年作品。 (C)RS

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揺るぎない巨大な一枚岩とでも言えそうな本作は、ラシュモア山の側面に彫られたメンバーの顔を描いたジャケットのイメージにそっくりだ。彼らは本作でそれだけの尊敬を勝ち得るはずだと感じていたのかもしれない。と言うのも、ジョン・ロードが作曲した大げさな『Concerto For Group And Orchestra』で味をしめてから、比較的無傷のまま離れることができたからだ。ともかく理由はなんであれ、ディープ・パープルは1970年の初めにメンバーチェンジをおこなった――新たなヴォーカリストにイアン・ギランを迎えて、文句なく70年代ハードロック史上屈指の名作である本作の制作に取りかかったのだ。

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バンドのまぎれもないパワー、それにジャズ色の濃いイアン・パイスのドラミングにもかかわらず、各トラックはグルーヴという点ではあまりに物足りない。むしろバンドの本領は、音量、演奏の濃度、躍動感の単純な積み重ねにあった。10分を超える「Child In Time」はこの種の曲の傑作に挙げられ、「Speed King」「Into The Fire」といったトラックではこのうえなく開放的なディープ・パープルを見せてくれる――リッチー・ブラックモアとジョン・ロードは目もくらむばかりに滑らかなソロの掛け合いを聴かせ、ギランは、間もなくあとに自らを有名にさせる怒号のシャウトを放っている。(Andrew McGuire, Amazon.co.uk)

1. スピード・キング. 04:20
2. ブラッドサッカー. 04:11
3. チャイルド・イン・タイム. 10:18
4. フライト・オブ・ザ・ラット. 07:53
5. イントゥ・ザ・ファイア. 03:30
6. リヴィング・レック. 04:30
7. ハード・ラヴィン・マン. 07:12